こんにちは。
去る7月19日に私の大好きだった俳優が亡くなりました。 その俳優の名前は「原田芳雄」。
かの松田優作も尊敬していたワイルドな役者像とは裏腹に、「タモリ倶楽部」で見せる鉄道オタクぶりとその話をする時に見せる嬉しそうな笑顔がとても印象に残っています。
そして、彼はこの回でもまた初めて乗車したカシオペアについて本当に嬉しそうに話していました。
カシオペアはJR東日本が運行の上野~札幌間を約17時間かけて縦断する日本に現存する寝台特急のひとつであり、スイートはプラチナチケットとも言われる程の人気の高さ。
(ちなみに西日本は「トワイライトエクスプレス」という大阪~札幌間の寝台列車を運行しています)
この映像は一昨年のもので、何故彼はこの年齢になるまで乗車した事がなかったのか。スケジュールの問題か、はたまたテレビ局の企画の為か。ただ、せいぜい5万程の料金ですから、乗ろうと思えばいつでも乗れたはず。 うーん・・・。
で、僕の勝手な憶測ですが、彼はこの旅をとても大切にしていたのではないかと。
殊、列車の旅というものは不思議な事に、いろいろな思い出や情景・音楽が移る景色と共に重なり、それまでの人生が深ければ深い程味わいも深いものだと思うのです。
そして彼はそれを知ってあり、この旅は満を持しての終着駅までの旅ではなかったのかと。
人はそれぞれ大事にしたい思い出や風景を旅として心の中に持っています。
微力ながら少しでもその旅のお手伝いができる様、日々精進して参りたいと思います。